なぜ当院は「その日で終わる治療」を提供しないのか|つくばさとう歯科の選択
「今すぐ痛みを取り除いてほしい」「今日中に終わらせたい」
痛みや不調を抱えて来院される患者様の、切実なご要望です。私たちはそのお気持ちを重く受け止め、応急処置で痛みを和らげることに最優先で対応します。
しかし、その後に私たちがお伝えするのは、少し意外に思われるかもしれません。
「では、今日から本格的な治療を始めましょう」ではなく、
「まず、なぜこの痛みが起きたのか、一緒に原因を探すところから始めませんか?」
「その場しのぎ」が生む、繰り返される負の連鎖
歯科治療における最大のリスクの一つは、「症状だけを抑えて、根本原因を残したまま終わる」 ことです。
例えば、歯が割れて痛む場合。確かに抜歯をすれば、その日のうちに痛みは消えるかもしれません。しかし、なぜその歯が割れたのか?それは、特定の歯にだけ過度な力がかかる「噛み合わせの不均衡」が原因かもしれません。原因を解決せずに歯だけを失えば、残った歯にさらに負担がかかり、連鎖的に歯を失うリスクが高まります。
「コンビニエント(便利)」な即日治療は、目先の痛みという「火事」を消すことに長けています。しかし当院が目指すのは、火元を突き止め、二度と火事が起きない家(お口)を設計することです。
当院の「家族目線」に基づく、3つの行動原則
この考え方は、私たちが診療の全てにおいて自問する一つの問いから生まれています。
「もし、この患者様が自分の家族だったら、私はどうするだろう?」
この問いから導かれる、変わらない3つの原則があります。
- 「説明なくして治療なし」の原則
家族に対して、理由もわからないまま治療を進めるでしょうか?私たちは、検査結果を模型や写真で可視化し、「今どういう状態で、なぜこの治療が必要なのか」を、ご家族に説明するようにお伝えします。納得が、すべての始まりです。 - 「長期的視点」の原則
家族に対して、5年後また同じ治療を繰り返す可能性が高い方法と、10年、20年と長持ちする方法、どちらを選ぶでしょうか?私たちは、単に「今、治る」方法ではなく、「将来にわたって健康を維持できる」 治療計画を、時間をかけて一緒に組み立てます。 - 「原因追求」の原則
家族が繰り返し不調を訴えるなら、症状だけでなく、生活習慣や癖など「根本原因」を一緒に探さないでしょうか?当院の初回検査は、単なる虫歯や歯周病のチェックを超え、噛み合わせの分析を含む「原因究明のための調査」です。
初回来院で実際に行うこと:3ステップの徹底した「理解」のプロセス
- 聴取(カウンセリング):痛みやお悩みだけではなく、ご職業、食習慣、ご家族の病歴、将来に対するご希望まで、治療方針に影響する全ての情報を丁寧にお伺いします。
- 調査(精密検査):お口の中を撮影し、必要に応じてレントゲンや歯科用CT、噛み合わせの分析を行い、目に見えない部分まで客観的に「見える化」します。
- 説明(検査結果の報告):検査で得られた事実を基に、現在地を明確にお示しします。その上で、複数の治療選択肢(何もしない場合のリスクも含む)と、それぞれの長期的な予測をご説明します。
「時間をかける」ことが生む、確かな価値
このプロセスには、確かに時間がかかります。しかし、この時間こそが、以下のような「目に見えない価値」を生み出します。
· 無用な治療を防ぐ:実は治療が不要な場合や、別のアプローチが最適な場合を見極めます。
· 患者様ご自身の「気づき」と「選択」:ご自身のお口の状態を深く理解することで、治療を受ける主体者として能動的に選択していただけます。
· 生涯にわたる信頼関係の礎:一方的な「施術」ではなく、共に考える「協働」の関係が、その後の長いメインテナンス期を支えます。
私たちは、あなたの歯を「修理する業者」ではなく、あなたの口腔健康を「共に考え、管理する生涯のパートナー」 でありたいと考えています。
まずは、今の状態を正しく知り、未来への確かな一歩を踏み出すための「検査と説明」に、お時間をいただけませんか?
【つくばさとう歯科】
完全予約制・初回は徹底した「検査と説明」のカウンセリングから